2019年5月24日金曜日

時代の影響〜求められる効率〜

私がソーシャルワーカーとして活動始めたのは平成に入ってからだが、令和元年の今日において病院での入退院支援が変化している。
ソーシャルワーカーが患者さんや家族の抱える悩みや希望を信頼関係を作りながら聴き取り、ニーズに合わせて社会資源に繋いだり、心理的な支援をしたり、期限や資源に現在ほど縛られず、バイスティックの7原則が出来ているか振り返りながら成長していく自分を感じるのに何年も要していた。
現在は、ソーシャルワーカーに「求められる役割」が明確にあり数値化されやすくなったと同時に、「果たすべき役割」との葛藤に疲弊しやすくなっている。
背景には、医師を始めとする様々な職種も時代の変化に葛藤していると思われる。
その葛藤の内容と質は救急、急性期、回復期、慢性期などのそれぞれの機能によって違い、急激に変化せざるを得ない救急、急性期と、変化についていけない慢性期の温度差が激しいと感じている。
これくらいは慢性期でも引き受けて欲しい急性期と、慢性期では診れないと、領域の違いで医師の判断は相反する。
その狭間にも振り回されるのが、患者であり家族であり、コメディカルスタッフであり、入退院を支援するスタッフにのしかかってくる。
効率よく結果を求められる社会であり時代になってきた日本は、経営を考えながら医療サービスを提供することがより求められ、診療報酬も見直されていく。
そして、ソーシャルワーカーの仕事環境が変化している事を考慮しながら、どの様にソーシャルワークするのか、指導するのかが、現場も教育機関も追いついていない。
これまでの基本とする学習、知識と技術はもちろん重要で学ばなければならないことではあるが、時代も社会も価値観も求められる事も仕事環境やツールも目まぐるしく変化しているのに、それを踏まえた指導はまだまだ行われていない。
変化について整理してみると
①チームで支援
②期限が決められた支援
③デジタル化された情報交換
④個別化よりパス化

まだあるが、今日はここまで。